予防歯科の基礎知識

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口臭予防

口臭の原因とは?

 口臭は、お口の中に住む細菌が作るガスと肺から出てきた臭気を含むガスとが混ざって、発生します。  その中でも、揮発性硫化物( メチルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイド )が犯人として大きな役割を果たしていると考えられています。
お口の中が不潔であるほど、細菌が増えて口臭が発生しやすいのは当然のことですが、唾液や口呼吸が意外なほど大きな影響を与えています。

他にも、基礎的な内科疾患由来の口臭もあります。 しかし、この場合、その内科的疾患が相当に重篤でないと口臭にまで至ることはありません。

口臭予防のポイント11

1.寝起き、食後、寝る前、毎日の歯磨き

起床直後は誰でも口臭が強くなっていますので、歯磨き粉を適度に付けて磨きましょう。食後は20分ぐらいで食べかすの腐敗が始まるので食べたらすぐに歯磨きを。このときは歯磨き粉をつけづに磨くことをお薦めします。そして、寝る前に必ず歯磨きをしましょう。寝ている間は唾液の分泌量が減るために、歯磨きをしないで一晩経つとお口の中の細菌は30倍にも増殖してしまい、口臭の原因となってしまいます。

2.舌苔の清掃

舌苔は口臭の原因の半分を占める、と言われています。舌の表面はその表面構造の関係でいわゆる垢や細菌が溜まりやすく、繁殖する現場になりやすい場所なのです。舌の表面を柔らかい歯ブラシや専用のタングクリーナーで軽く磨いてください。また、舌苔が付いていた場合の応急処置として、お茶葉を粉末状にした物を舌の表面に置いて数分間待ちます。カテキンの抗菌作用で2,3時間ほどの消臭作用があります。

3.定期健診の勧め

どれだけ毎日きちんと歯を磨いていても、完璧、ということはありえません。定期的に、専門的なプロフェッショナルケアでリカバリーしましょう。歯磨きをするときに出血したりする場合は「まあ、何てことないだろう」と放置せずに、なるべく早く、歯科での診察を受けるようにしてください。

4.適切な体調管理

全身的な疾患や体調の低下は、唾液の分泌減少を招いたり、舌苔の増加を招きやすくなります。毎日の健康こそ、歯の美しさと健康を保つ秘訣です。

5.精神的なリラックスを心がける

緊張が強かったり、過剰なストレスが続くと唾液の分泌減少を招きます。結果、一時的に口臭が強くなることがあります。

6.1日に1.5Lの水分補給

唾液は1日に1.5?2L分泌されて口内を潤しています。口臭を防ぎ口内の健康を維持しているのです。唾液の99%は水分ですから唾液の分泌が少ない場合、水分を補給することで口内環境は保たれます。糖分の多いスポーツ飲料や抗利尿作用の強いお茶ではなく、水を補給するように心がけてください。

7.よく噛んで食べること

よく噛むことにより、唾液の分泌量が増えます。ある研究によると唾液の抗菌作用が有効に働くのに30秒かかるという結果が出ています。1回噛むのに1秒かかるとして、30回以上噛むとよいでしょう。

8.食後に、梅干しや一杯のお茶や牛乳

臭いの元になる成分が腸から吸収される前に、消臭効果のあるもので臭いを消すことも大切。食後にお茶や梅干し、牛乳などを摂取すると良いでしょう。

9.ガムを噛むこと

ガムの粘着性により歯垢や汚れを直接除去してくれます。 また噛むことにより、直接的に唾液の分泌を促進。間接的に神経のリラックス作用があり緊張を解き 唾液の分泌を促します。消臭成分であるフラボノイド入りやお口の中の酸性度を高めないキシリトール入りのガムがお勧めです

10.鼻で呼吸すること

口呼吸を続けていると、お口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまいます。臭い成分が濃縮され、細菌の活動を促進してしまい口臭が強くなってしまうのです。副鼻腔炎など鼻の病気があると、口呼吸してしまいがちなので、早めの治療をおすすめします。

11.デンタルリンスを使うこと

短時間ですが、ある程度の消臭効果やマスキング効果があります。気分的にも安心できるので有用でしょう。リステリンはある程度の殺菌作用もあるのでお勧めです。

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